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「これ、ずっとやってました」

Vol.002・2026.02.02 配信

Vol.002 「これ、ずっとやってました」

今回は、先日ある製造業の現場で見聞きした話を共有します。 AI導入以前の、もっと手前にある話です。

「これ、ずっとやってました」

先日、ある製造業で業務改善の相談を受けました。

担当者が見積書を作る流れを説明してくれました。 コピーして、貼り付けて、また別のところからコピーして、貼り付ける。

本人は淡々と話していました。それが「仕事」だから。

でも、聞いている側は思いました。 この作業に、何の付加価値があるんだろう?

当事者には見えない

毎日やっていると、疑問に思わなくなります。 「そういうものだ」と体が覚えてしまう。

本人に悪気はありません。ただ、見えなくなっている。

別の場面でも似た話がありました。 「どの辺にあるか当たりがつけられる人じゃないと、探せないんです」

何十ページもあるファイルを、最初から順に見ていく。 それが「普通」になっていました。

言葉にした瞬間、「課題」になる

モヤモヤは誰もが持っています。 でも、口に出していない。

「作業」として受け入れている限り、課題にはなりません。 言葉にして初めて「これ、変えられるかも」と思える。

作業の流れを説明してもらう中で、本人も気づくことがあります。 「言われてみれば、なんでこうしてるんだろう」と。

言葉にする「場」

なぜ今まで出てこなかったのか。

日常業務の中で立ち止まる時間がない。 「改善提案」のような形式張った場では、なかなか出てこない。 そもそも、業務を具体的に話す機会がない。

今回は、業務の流れを一つひとつ「説明してもらう」形で進めました。 説明しようとすると、自分でも疑問が湧いてくる。

おわりに

AI導入の第一歩は、ツールを選ぶことではありませんでした。

「これ、ずっとやってました」を言葉にすること。

あなたの現場にも、まだ言葉になっていない「当たり前」があるかもしれません。

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